経営サポート隊通信 | 大阪の経営支援ならプラス・パートナー
経営サポート隊通信
経営サポート隊通信

Vol.80 2018年8月号

2018年08月09日

こんにちは!!

毎日暑い日が続きますが

いかがお過ごしでしょうか?

異常気象と言われる暑さです。

熱中症にはご注意ください。

それでは今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

(「社長の条件」一倉定 日本経営合理化協会出版局)

今月は、「社長の教祖」と言われた経営コンサルタントである一倉定の著書から抜粋です。

「企業の成果は、企業の内部にあるのではなくて、外部にある。売れてはじめて成果が生まれる。

商品は、それがどのような高性能・高品質であろうとも、売れなければスクラップ同然であり、いくら能率的に生産しても、それが低収益製品であれば、労多くして効は少ないのだ。ましてや、仕事そのものが不足して、操業度が低下すれば能率も合理化もあったものではない。大幅に収入は減っても、人件費・経費の方はあまり減らないのだ。

仕事が不足するという状態は、季節商品をつくっている会社にしばしば起こる現象である。そうした会社では、まず何をおいても閑散時の仕事をみつけることである。たとえ多少収益性が低い仕事であっても、そのための費用はあまりふえず、収益の大部分が増分の収入になるからだ。こうしておいてから、次の手を考えるのが正しい態度である。

営業活動がなければ、好収益製品を受注したり、販売したりすることはできない。高収益経営の実現は積極的な営業活動あっての話であり、効率化のケン引車になるのは営業活動なのである。

ところが、中小企業経営者は、技術は得意でも営業は苦手の人が多い。自分が苦手だからといって、営業活動に力を入れないというのでは困る。好みに合わないからといって、済ませられる問題ではない。事は会社の浮沈に関する重大事なのだ。自分が苦手ならばなおのこと、なおざりにしてはいけないのである。

わが国の中小企業の生産性が低いのは、その重要な原因の一つに、営業力の弱体があげられる。

親会社の値下げ要求を、その代償として、「仕事をたくさんもらう」ことを条件にして、泣く泣くのんでいる会社がいかに多いことか。それにしてもなんというオメデタイ交換条件であろうか。相手は「ウン」と言うにきまっているし、だからといって、仕事を継続的にもらえる保証など何もないからである。支払い条件の改善も値下げの反対給付として、とりかわされていることが多いが、そんな約束はないも同然、たちまち反故にされることは目に見えているのだ。

もしも営業力が強ければ、限度を越した値下げ要求なんかはねつけて、仕事をくれなければ自力で仕事をみつけてくることができる。支払い条件を守らなければ抗議を申しこみ、きかなければ仕事を返上するくらいのことができなければ経営者としては落第である。」

 

厳しい言葉ですが、多くの経験から出る的を射た言葉だと言えるのではないでしょうか。


Vol.79 2018年7月号

2018年07月02日

こんにちは!!

早いものでもう7月になりました。

今年の夏も暑そうですが

夏バテせずに乗り切りましょう!

 

それでは今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

私が祖父から事務所を引き継いで丸9年が経ち10年目に入りました。あっという間の10年でした。

私の事業承継は、祖父が亡くなったのがきっかけでした。経営者になる準備は全くと言っていいほどできておらず、戸惑いながらも、がむしゃらに進んできたように思います。沢山のお客様、そしてスタッフと家族に支えられ、おかげさまで大過なくここまでくることができました。また、ありがたいことに、弟である副所長の力も加わり、色々な方からお声がけいただきましてお客様も順調に増えております。本当に運の良い事業承継をさせていただいたと思っております。

私の場合は、準備がほとんどできていない状態でも、たまたま運よく多くの人に支えられながら、現在も順調に事業をさせていただいておりますが、必ずしも準備なしでうまくいくとは限りません。実際、お客様の中には、事業承継を大きな課題であると感じていらっしゃる方もたくさんおられますが、何から進めてよいのかわからず、漠然と不安を感じていらっしゃるのが現状ではないでしょうか。

ところで、そもそも事業承継の成功とは何でしょうか?株の移転がうまくできて、後継者が代表になることでしょうか?もちろん形として株の移転や代表の交代は必要ですが、それができたから成功であるとはいえません。ただスタートを切ったというだけのことです。後継者が、生涯をかけて経営に取り組み、さらに次の後継者にバトンタッチできたときに、その成否があらわれると言えるのではないでしょうか。

だから、事業承継を成功させるカギは「後継者」にあるのです。いくら今順調な業績であっても、世の中が変われば努力が報われない場合もあります。方向性を決め、どんな時代にも順応しながら舵取りをしていくことが、経営者には求められます。それをしていくのは、現経営者ではなく事業を引き継いだ後継者なのです。しかし、引き継ぐ事業は現経営者に合わせたサイズや仕組みになっています。後継者の立場を考えると、身の丈に合わない事業を引き継ぎ、たくさんの利害関係を整理し、理解しながら舵取りをしていかなければなりません。それができるようになるためには、後継者自身の成長が不可欠です。

学校の勉強と違い、答えがひとつでないのが経営です。成功するための基本的な考え方は学べば身に付きます。後継者の方には是非、事業承継と経営を体系的に学ぶ機会をもっていただきたいと思います。

 

私どもでは全国の専門家と連携して「後継者の学校」を開催しております。事業承継をきっかけに事業が磨かれ、明るい未来が描けるように共に学びませんか?

詳しくはホームページhttp://school-k.jp/ または河合税理士事務所まで電話でお問合せください。


Vol.78 2018年6月号

2018年06月01日

早いものでもう6月。

今年ももう半分過ぎようとしています。

時間はあっという間に過ぎていきます。

今できること、今したいことは

先延ばしにせず、すぐにやるのが一番ですね。

それでは今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

ゴールデンウィークに、近江牛の老舗「毛利志満」さんの社長と後継者である事業本部長に事業承継のお話を聞きに行きました。これは、私が大阪校の代表を務めている『後継者の学校』のイベントとして企画したものです。今日は、印象に残っているお話を紹介させていただきたいと思います。

150年の歴史をもつ毛利志満さんの社長は、牛を扱うようになってから現在で5代目です。つまり、一代30年が受け持ちということになります。その30年の中で、前半の15年から20年くらいは、先代、先々代が蒔いてくれた種が実ったものを刈り取らせてもらう時期、そして後半の15年から20年くらいは次の世代のために種をまく時期と考えているとおっしゃっていました。若いころは、先代のおかげで多少失敗をしても大丈夫。だから失敗をおそれず、いろいろやってみたらいい。できたら失敗した方がいい、むしろ失敗してほしいと思っているということでした。痛い目にあうことが、その人を大きく育てるというのがその理由です。わかっていてもなかなかそのように実践できないことだと思いますが、ご自身がそのようにして育ててもらったというエピソードをお聞きして、それをまた次世代に実践しようとしておられることがよくわかりました。

後継者である事業本部長のお話では、次のような言葉が印象に残りました。他社で修業した後、戻ってきたが、全く畑違いの仕事をしていたため、最初何からしてよいかわからなかった。そこで、朝一番に出社して、一生懸命ひたすら掃除をしたり、レストランの洗い場で汗だくになってパートのおばちゃんと一緒に遅くまで残って皿洗いをしたり、とにかく一生懸命できることをしたということでした。「自分の会社を息子が一生懸命になって掃除してたら、社長からしたら絶対嬉しいでしょ?」という言葉に、社長に喜んで会社を引き継がせてもらうように戦略的に行動されていることがわかりました。また、「社長のカリスマ性や良いところは使えるだけ使わせてもらうのが、会社にとってベストの形だったら、使わない手はないですよね。」ともおっしゃっていて、承継する会社を引いた目線で冷静にみておられるように感じました。

経営者と後継者に横に並んでいただいて、私がコーディネーターとして質問をする役をさせていただきましたが、お二人とも相手の話を最後までよく聞き、反対の考え方にも耳を傾け、自然体でその場におられる雰囲気があって、とても良い形で事業承継を進めておられるのがよくわかりました。

事業承継のサポートをさせていただいていて、よく感じるのですが、経営者と後継者が一つのことに向き合ったり、考えを伝えあったりするのが難しい場合が多々あります。それは、目の前のことにこだわりすぎている場合に、良く起こるように感じます。「視座を高くする」という言葉がありますが、事業承継では、長期的視野で物事を考えると解決できることがたくさんあると感じました。

後継者の学校では今後もセミナーやイベントを企画しますので、お気軽にご参加くださいませ!


Vol.77 2018年5月号

2018年05月01日

気持ちの良い季節になってきました。

皆様お元気でお過ごしでしょうか?

今月も経営サポート隊通信を

元気にお届けします!

 
 
【河合由紀子のちょっとイイ話】

ダイバーシティという言葉をよく聞くようになりました。
改めてダイバーシティを調べてみると、次のようにまとめられていました。
「雇用の機会均等、多様な働き方を指すことば。もともとは、アメリカにおいてマイノリティーや女性の積極的な採用、差別のない処遇を実現するために広がったもの。その概念が広がりを見せ“多様な働き方”を受容する考え方として使われるようになった。日本においては、人種、宗教等よりは、性別、価値観、ライフスタイル、障害等の面に注目した多様性として捉えられている傾向がある。現在、人権等の本質的な観点だけでなく、将来的な少子高齢化による労働力人口の減少等に対応した人材確保の観点から“ダイバーシティ”に取り組む企業が増加している。」

つまり、多様な人が、多様な働き方ができるようにうまく役割分担しようということではないでしょうか。一般的に、「ダイバーシティ」イコール「女性を活用すること」と考えられているようなところがありますが、元来そういう意味ではないことがわかります。そして、大企業における取組というよりは、中小企業の方が得意な分野かもしれないと感じます。小規模だからこそ細かい融通が利く、お互いの顔が見えているからこそ、家族も知っているからこそ、個人の事情を考慮した仕事の割り振りができる、といったことは結構あるのではないでしょうか。

今後人口が減少していく中で、確保できる人材は少なくなっていくことは目に見えています。実際にはコストの計算が重要ですが、AIなどを使って機械化できる部分は機械化し、人間にしかできない仕事を切り分けるということが、その解決方法の一つではあります。しかし、機械ができることには限界があります。逆に優秀な人材の確保は、今後ますます企業の競争力に影響を与えるのではないでしょうか。例えば時間的に制約がある、自宅で勤務したい、など、個々の事情に応じた働き方を組み合わせて、人材を確保するのも一つの方法かもしれません。インターネットなどを駆使すれば、他にも工夫次第で様々な働き方ができるようになる可能性があります。

私も子育てをしながら仕事をしていますが、いつも事務所のスタッフにはいろいろと助けてもらっています。本当にありがたいことです。そして、この経験を何かに活かすことができないか、新しい働き方を模索中です。何かアドバイスがありましたら是非教えてください。


Vol.76 2018年4月号

2018年04月10日

つい先日まで寒い日が続いていましたが

一気に暖かくなり桜も満開。

すっかり春ですね。

今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

先日ご紹介いただき、近江八幡の近江牛専門の牧場とレストラン「毛利志満」を運営する会社の社長と後継者の方とお話する機会をいいただきました。創業明治2年の会社で、現社長は5代目ですので、後継者の方は6代目ということになります。

 社長は開口一番、「私どもはまだまだ歴史が浅いのでお恥ずかしいのですが」とおっしゃいました。確かに、近江には歴史のある企業が多くあり、地域のお付き合いの中ではそのように感じられているのかもしれません。しかし、時代の変化に応じて業態を変えてこられ、100年以上の歴史を紡いでこられたお話はとても興味深いものでした。

 お話の中で、「大きくなることよりも続けることを大切にしています。」という言葉が印象に残っています。続けるためには次世代のための種まきが必要で、つまり、同じことを繰り返して事業が続くわけではなく、続いていくためにはどのように変化しなければならないかを常に考えているということをお話いただきました。商売のタネは常に考えていて、しかししっかり時機を見てやるべき時にやることが大切であるということでした。仮に自分の時代には時期尚早な投資であれば、次世代、あるいはその次の世代が引き続き考え、来るべき時が来た時に実行してくれればいいという、超長期的視点でものを考えていらっしゃるということでした。

 他にもたくさんためになるお話を聞かせていただきました。是非皆様に共有させていただきたいと、イベントを企画いたしました(プラス·パートナーの仲間の「後継者の学校」主催です。)

「近江商人について」や「事業承継に対する考え方」などを、トークセッション形式により親子で対談いただき(コーディネーターは私です)、レストラン毛利志満さんで近江牛を堪能するというものです。是非ご参加くださいませ!詳しくは別紙チラシをご覧ください。

 

お申し込みお問合せは、河合税理士事務所までお電話または担当者までお願いいたします!


Vol.75 2018年3月号

2018年04月10日

まだまだ寒さが残りますが、

少しずつ春の気配が感じられるようになってきました。

それでは今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】
(「マッキンゼーが予測する未来」マッキンゼー・グローバル・インスティテュート ダイヤモンド社)

 今月は、世界的に有名なコンサルティングファームであるマッキンゼーのシンクタンクに所属するコンサルタントたちが、マクロ経済データとそれを裏付けるミクロの洞察から導き出した超長期予測についてまとめた書籍「マッキンゼーが予測する未来」を取り上げたいと思います。

 まず最初に、未来を想定し現在の戦略を考えるために、直観力をリセットしなければならないとしています。『世界は今、破壊的な力をもつ4つの根本的なトレンドによってもたらされた劇的な変化のほぼ中途にある』というのがその理由です。4つのトレンドとは ①経済の重心の移動 ②テクノロジー·インパクト ③地球規模の老化 ④「流れ(フロー)」の高まり であるとしています。その内容を簡単に説明すると、「経済の重心の移動」とは、先進国と呼ばれる国々から新興国と呼ばれる国々、さらに今は名も知られていないようなその地方都市に移っていくということ。「テクノロジー·インパクト」は起業した人に驚異的な拡大のチャンスをもたらし同時に企業や製品のライフサイクルを短くしていく。また、「地球規模の老化」は労働人口の減少をもたらし、政府に財政負担の圧力をかけることにつながる。さらに「フローの高まり」とは、貿易、資本、人、情報の移動により世界が相互に結合する度合いが高まることが世界経済に大きなインパクトを与える。ということです。これらの世界の大きな変化は、遠い国で起こっている私たちには関係のないことではなく、事業や生活と密接に結びつき、私たちの身近なところでも大きな変化をもたらします。

 では、その大きな変化にどのように対応していけばよいのか、本書はヒントを提供してくれています。

 『外部環境の変化が進んでくると、素早く変化に適応できる企業は、新しい機会をつかむことができるだろう。しかし、それができるのは、企業のリーダーが、コストが高すぎるとか、守りに入って防御的すぎるとか、「まだ何かわかってもいない未知のこと」を理由にして取り組まないのではなく、敏捷性を優先し、重きを置く場合に限られる。残念なことに、敏捷性の唯一の代替案は「待って様子を見よう」というアプローチしかないのだが、そうしてしまうと誰も良い結果は得られない。21世紀には、敏捷に動くために、必ずしも高額な資本の先行投資が必要になるわけではない。新しい地域本社の代わりに小規模なサテライト営業所を開設する、大きな店舗の代わりに百貨店内にポップアップ·ストアを出す、(中略)継続的改善活動のスキルを磨くといったことのすべてが、企業が破壊的な変化に素早く対応し、実験を重ねる方法なのであり、安定した環境での継続的改善の成果を着実に得ながらであっても、実施できることなのだ。(中略)最後に、最も重要な点として、どのリーダーも、これからの時代がもたらす有望な機会にではなく、さまざまな危険に焦点を当ててしまいがち、という誘惑に打ち勝たなくてはならない。(中略)近年、たしかに悲観論者の肩を持ちがちな時期は多かったものの、数多くの指標の長期トレンドを見ると、右上に向かっていることを指摘しておきたい。(中略)過去のトレンドが破壊される時代であっても、楽観主義のほうが結局は時代を制する、と私たちは確信している。』

 世界の変化を知り、これまでの常識を疑って戦略をリセットする、これは大企業に限らす中小企業にとって成長のために「今」すべきことだと言えます。


-
お試し診断はこちら