Vol.75 2018年3月号
2018年04月10日
まだまだ寒さが残りますが、
少しずつ春の気配が感じられるようになってきました。
それでは今月も経営サポート隊通信を
元気にお届け致します!
【河合由紀子のちょっとイイ話】
(「マッキンゼーが予測する未来」マッキンゼー・グローバル・インスティテュート ダイヤモンド社)
今月は、世界的に有名なコンサルティングファームであるマッキンゼーのシンクタンクに所属するコンサルタントたちが、マクロ経済データとそれを裏付けるミクロの洞察から導き出した超長期予測についてまとめた書籍「マッキンゼーが予測する未来」を取り上げたいと思います。
まず最初に、未来を想定し現在の戦略を考えるために、直観力をリセットしなければならないとしています。『世界は今、破壊的な力をもつ4つの根本的なトレンドによってもたらされた劇的な変化のほぼ中途にある』というのがその理由です。4つのトレンドとは ①経済の重心の移動 ②テクノロジー·インパクト ③地球規模の老化 ④「流れ(フロー)」の高まり であるとしています。その内容を簡単に説明すると、「経済の重心の移動」とは、先進国と呼ばれる国々から新興国と呼ばれる国々、さらに今は名も知られていないようなその地方都市に移っていくということ。「テクノロジー·インパクト」は起業した人に驚異的な拡大のチャンスをもたらし同時に企業や製品のライフサイクルを短くしていく。また、「地球規模の老化」は労働人口の減少をもたらし、政府に財政負担の圧力をかけることにつながる。さらに「フローの高まり」とは、貿易、資本、人、情報の移動により世界が相互に結合する度合いが高まることが世界経済に大きなインパクトを与える。ということです。これらの世界の大きな変化は、遠い国で起こっている私たちには関係のないことではなく、事業や生活と密接に結びつき、私たちの身近なところでも大きな変化をもたらします。
では、その大きな変化にどのように対応していけばよいのか、本書はヒントを提供してくれています。
『外部環境の変化が進んでくると、素早く変化に適応できる企業は、新しい機会をつかむことができるだろう。しかし、それができるのは、企業のリーダーが、コストが高すぎるとか、守りに入って防御的すぎるとか、「まだ何かわかってもいない未知のこと」を理由にして取り組まないのではなく、敏捷性を優先し、重きを置く場合に限られる。残念なことに、敏捷性の唯一の代替案は「待って様子を見よう」というアプローチしかないのだが、そうしてしまうと誰も良い結果は得られない。21世紀には、敏捷に動くために、必ずしも高額な資本の先行投資が必要になるわけではない。新しい地域本社の代わりに小規模なサテライト営業所を開設する、大きな店舗の代わりに百貨店内にポップアップ·ストアを出す、(中略)継続的改善活動のスキルを磨くといったことのすべてが、企業が破壊的な変化に素早く対応し、実験を重ねる方法なのであり、安定した環境での継続的改善の成果を着実に得ながらであっても、実施できることなのだ。(中略)最後に、最も重要な点として、どのリーダーも、これからの時代がもたらす有望な機会にではなく、さまざまな危険に焦点を当ててしまいがち、という誘惑に打ち勝たなくてはならない。(中略)近年、たしかに悲観論者の肩を持ちがちな時期は多かったものの、数多くの指標の長期トレンドを見ると、右上に向かっていることを指摘しておきたい。(中略)過去のトレンドが破壊される時代であっても、楽観主義のほうが結局は時代を制する、と私たちは確信している。』
世界の変化を知り、これまでの常識を疑って戦略をリセットする、これは大企業に限らす中小企業にとって成長のために「今」すべきことだと言えます。








