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経営サポート隊通信
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Vol.51 2016年3月号

2016年03月23日

こんにちは!

皆さまお元気にお過ごしでしょうか?

3月といえば桃の節句。最近はお雛様も小さいサイズになっているようです。形は変わっても伝統文化を大切にしたいものですね。

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】
最近相続のご相談をいただく機会が増えてきました。
相続税の増税や税制の改正が相次ぎ、様々なところで目にされたり聞かれたりされることが多くなり、気になられる方が増えてきたようです。

相続のご相談をおうかがいしますと、「相続税」のことを第一に考えられる方も多いのですが、実は「相続税」対策よりも、誰に何を引き継ぐかを考える「分割」をどのようにするかについての方が悩ましく、難しいお話なのです。

ご家族、ご親族の仲が良くても良くなくても、財産が多くても多くなくても、多かれ少なかれ悩みはお持ちです。それは、財産を遺される方の想いがあり、受け取る方の想いがあり、それぞれの想いが異なる時に、揉め事となって現れるからです。できることなら揉めてほしくないし、自分のいなくなったあとも皆で仲良くしてほしい。できれば、財産も減らすようなことはしないでほしい。といった想いを伝えられずにモヤモヤされていることも結構あります。「だったら、きちんと事前に話をしておけば大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、これがなかなか話を進めにくいのです。

その理由としては、ご自身の財産がいくらあるか、まずご自身で整理されていない方が割と多いです。だから、一部の話はできても全体の話ができないということになり、かえって混乱を招くことになりかねません。また、ご自身の財産を大体把握されていたとしても、いざ話をするとなると、「全部の財産を知らせてしまって大丈夫だろうか(あてにされないかな)」とか「財産の内容も変わっていくし…」とか「自分の気が変わったら困るな」とか、色々な心理的障害が出てきて話をされるにはなかなか至りません。

でも気になりますし、後々の事を考えると何かしら仮でもいいので決着はつけたいところです。そこで、少しだけ手順を紹介させていただきます。まずは、ご自身の財産を整理されることをお勧めします。その上で、どの財産を誰に引き継げばいいかといった案を作ってみます。この辺の作業はお1人でされてもいいですが、ご夫婦そろってお元気な方は、ご夫婦でされることをお勧めします。作業をしていく中で、いろんな想いが出てきます。相続される方に相続に対する考えを伝えられる際に、その想いも伝えていただくために、同時にメモなど作っていただくと良いと思います。


Vol.50 2016年2月号

2016年02月05日

こんにちは!

お正月からあっという間に

1ヶ月が経ちました。

今月もしっかり頑張っていきましょう!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】
2013年に「軍師認定コンサルタント」という資格を取得して以来、事業承継に関わらせていただくことが増えてきました。事業承継というと、「株の話でしょ?」と思われる方も多いかもしれませんが、もっと事業承継の本質的な部分について、関わりサポートさせていただいております。また、事業承継というと、「まだまだ(社長は)若いから」と先の話と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、事業を継続していくことを考えておられるのであれば、創業時から知っておいても決して早すぎることはありません。
私どもでは、一昨年より『後継者の学校』という組織を全国の様々な専門家と共に共同で運営させていただいております。活動の一環として、昨年よりメンバーでブログを書かせていただいております。是非一度お読みくださいませ。(アドレスはこちら ⇒ http://blog.school-k.jp

事業承継を支援していく中で、私も事業承継した立場ですので、後継者の方の想いはとても良くわかります。特に最近強く感じることは、「後継者の意思が大切」ということと、「事業承継することができるということに心から感謝することが大切」ということです。

長年培ってきた事業の歴史を知り、これまで事業を支えてきてくれた人々に感謝することが、事業承継の第一歩です。継ごうとしている会社の実態を見ると、時代にそぐわない形態になっていることもあるかもしれません。若い後継者から見たら、なんでそんなことができないのかと歯がゆくなることもあるかもしれません。でも、創業に比べ事業を継ぐということには圧倒的な優位性があります。それは、既に取引先があり、歴史があるということです。財務内容がかなり悪化していたり、事業自体が毀損していて再建が困難な場合には、残念ながら継がないという選択肢も視野にいれなければならない時もあるでしょう。でも、全くゼロから創業するのと、既に生きている事業を引き継ぐのは全く異なります。
頭では分かっていても普段の言動に「感謝の気持ちを」表すことは、実はとても難しいことだと思います。最初は、意識して常に「感謝の気持ち」持つということが大切です。

事業承継のご相談がありましたらお声掛けください。
後継者方に考えが整理できたと好評の「無料インタビュー」も実施中です。
是非お試しください!!


Vol.49 2016年1月号

2016年01月12日

新年あけましておめでとうございます!

本年も、お客様の

“未来を創るお手伝い”

を合言葉に、スタッフ一同本年も邁進してまいりますので、よろしくお願い申し上げます!!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】
皆さま良いお正月を過ごされましたでしょうか?
「一年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、計画についてとても好きな言葉がありますので、紹介させていただきます。

『計画とは将来への意思である。
将来への意思は、現在から飛躍し、無理があり、現実不可能に見えるものでなくてはならない。
現在の延長上にあり、合理的であり、現実可能な計画はむしろ「予定」と呼ぶべきだろう。
将来への意思としての計画は、困難を受け入れ、困難に挑み、
困難に打ち勝つモチーフを自らのうちに持たなければならない。』

これは、東芝やIHIの社長を務め、経団連会長にもなった土光敏夫氏の言葉です。
常に時代は変化し、その変化はスピードを増しており、便利で新しい道具は次々に出てきます。しかし、いくら新しくて便利な道具を手に入れたとしても、何のために使うのかが明確になっていなければ、無用の長物になってしまいます。まずは目標を明確にすること。明確にした目標に辿り着くために計画を立てることが大切です。
計画というと、現状から派生したものを考えがちですが、時代の変化に対応するためには、過去の経験値から描く計画では生き残れない可能性があります。もっと大胆に、ありたい姿を模索し形にすることが、計画を立てる意義なのではないでしょうか。
計画を立ててもその通りにいかないから、計画をたてることに意味はないというお考えを耳にすることがあります。しかし、計画通りにいくなら、それは土光氏の言う『予定』です。上手くいかないからチャレンジする意義があり、未来に向けて変化する意思を示すために計画があるのではないでしょうか?
今年こそ何かにチャレンジしてみよう!今年こそ変化を起こしてみよう!そんな時のお手伝いをさせていただいております。やってみたい!と思われた方、是非是非ご連絡くださいませ!!


Vol.48 2015年12月号

2015年12月04日

こんにちは!

12月になりました。

今年もあと1ヶ月で終わりですね。

今年の何かと忙しい時期ですが

新しい年を明るく迎えるために

頑張っていきましょう!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

先日、ご縁があって「ビジョン・クエスト」というセミナーを受講しました。

「ビジョン・クエスト」とは元々インディアンが行う儀式で、未来に繋がる啓示(ビジョン)を得るためのものです。インディアンは山にこもってビジョンを請うのですが、今回受講した研修では、神戸市北区の山の中の研修所で1泊2日で行われました。

日常生活をしていると、一人になって外の世界と自分を遮断してビジョンを真剣に求めようとする機会はなかなか持てないものですが、強制的に一人になる時間を作ることによって、様々なことを考える良い機会になりました。また、セミナーでは、一人になってとことん自分と向き合うということと、自分の考えを発表し、参加者や講師の率直な感想や意見を聴くというスタイルが繰り返されました。普段接することのない様々な方からフィードバックを受け、人には見えていて自分では見えていない自分を知る事ができました。そして、少し人生が動き始めました。

人は、自分がしたいと心から思ったことには夢中になれるし頑張れます。しかし、義務感からしていること、仕方なしにしていることにはエネルギーを注げません。では、本当にしたいことは何なのかを真剣に考えたことがあるかというと、実はあまりないというのが実際ではないでしょうか。「インディアンのよう」にとまでは言いませんが、自分と向き合い、また経営者の方は自社と向き合い、未来に繋がるビジョンを得る機会を持たれると、世界の見え方が変わるかもしれません。

一年の締めくくりにあたり、未来について考える意味について少し書かせていただきました。おもしろそう、ちょっと詳しく知りたいと思われた方はお声掛けください。

 

今年も大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。

また来年もよろしくお願いいたします。

来年も皆様にとって良い年になりますようお祈り申し上げます。


Vol.47 2015年11月号

2015年11月09日

こんにちは!

11月になりました。

今年も残り2ヶ月です。

今年の締めくくりと来年に向けて

頑張っていきましょう!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

10月から始まりましたTBS日曜9時から放送されていますドラマ「下町ロケット」が話題になっています。以前同じTBSのドラマ「半沢直樹」が大ヒットしましたが、原作は同じ池井戸潤氏です。ご覧になっている方も多いのではないでしょうか。

東京の下町の中小企業(佃製作所)を継いだ、元ロケットエンジンの開発者である社長(阿部寛)が、様々な困難を乗り越えながら進んでいくという物語です。いわれのない特許権侵害で訴えられ、巨額の賠償金を請求され、それを知った取引先からは取引を中止され、資金繰りが悪化し、銀行からの融資も受けられず…と、ひとつのことをきっかけに、全てが悪い方へ動き出します。

「特許を取っているからうちは大丈夫」とか「中小企業だから多少の法令違反は仕方ない」といって、普段あまり気にしていなかったことから屋台骨が揺らいでしまうということは実はよくあります。食品の偽装表示の問題、産業廃棄物処理の問題、サービス残業の問題などなど、普段は気に留めず常態化してしまっている身近なことの中に、実はひやっとすることは潜んでいます。そして、ドラマ「下町ロケット」に描かれているように、ちょっとしたほころびから会社が倒産の危機に追い込まれることはあり得る話なのです。

ドラマの中で、佃製作所が特許権侵害で訴えられたのを知ったメインバンクが手を引こうとします。どんなに説明しても、お願いしても追加融資はしないと一点張りです。ところが、一転佃製作所の優位な条件で解決したことが分かると手のひらを返したように、取引の再開をお願いしに早速会社にやってきます。しかし、社長は絶対取引しないと断ります。視聴者としてはスカッとするところです。

では、現実の世界ではどうでしょうか?佃製作所はピンチを上手く乗り切れました。優秀な弁護士に巡り合うことができ、事実として特許権の侵害はなかったということが証明されたためです。このように上手くいく場合もあれば上手くいかない場合もあります。上手くいかなかったら佃製作所はどうなっていたでしょうか?買収されていた、あるいは倒産してしまっていたでしょう。そうなっていれば銀行の判断は間違っていなかったとなります。銀行マンの仕事は、良い企業と取引をして利益を銀行にもたらし、銀行の損失を防ぐのが仕事です。

ですから、ことが起こる前に、しっかりと問題が起こる可能性を把握し、中小企業といえども未然にできる防止策はとっておかなければならないのです。また、コストなどの面からすぐにはリスクを防止することができなくても、まずはリスクを知っておくことが重要なのです。


Vol.46 2015年10月号

2015年10月05日

こんにちは!

10月になりました。

紅葉の綺麗な季節ですね。

今月も充実した素敵な1ヶ月に

なりますように、

頑張っていきましょう!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

先日事務所のセミナーで司法書士さんに「遺言の基礎」についてお話いただきました。その中でお話いただいた内容を少しご紹介させていただきます。
最近では終活(しゅうかつ)と称して、人生の終わりを迎えるにあたりいろんな準備をする活動が盛んになってきているようですが、やはり何となく抵抗感があるという方も少なくないのではないでしょうか?
実際の相続の際には、財産を残されたご自身は直接関与することはできませんが、これまでどのような想いを持って生きてこられたかを表すことができるのが遺言です。
例えば、配偶者とお子さんが相続人としておられる場合、財産の配分をどのようにしてほしいか伝えることができます。また、あまりご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、配偶者の他にお子さんがおられず、兄弟姉妹がいらっしゃる場合、あるいは配偶者と甥姪がいらっしゃる場合には、法律上の相続の配分方法は、配偶者が3/4、兄弟または甥姪が1/4となります。この場合、相続の手続きをしようと思っても、相続人全員の同意がないと名義変更ができなくなります。親しくお付き合いされていたりしていて、連絡を取れる場合はまだよいですが、疎遠になっている場合には手続きが滞ってしまうことになりかねません。
このような事態になることを防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか。ここで有効な手段として遺言書の作成があげられます。配偶者と兄弟姉妹または甥姪が残された場合、兄弟姉妹や甥姪には遺留分がありません。遺留分とは、いくら遺言書に全く何も遺産を相続させないと書かれていても、相続分として主張することができる割合です。この遺留分が無い場合、遺言書に例えば「全ての財産を配偶者に相続させる」と記載すれば、兄弟姉妹や甥姪の合意を得ずに全て配偶者が財産を相続することができます。
このように、遺言書によって、ご自身がいなくなった後、想いを伝えるということや大切な人が困らないようにしておくことができるという意味でも、遺言書は未来への贈り物になりうるのではないでしょうか。


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