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経営サポート隊通信
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Vol.56 2016年8月号

2016年08月01日

こんにちは!!

8月になりました。

暑い夏、

皆さまお元気にお過ごしでしょうか?

今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

先日、『グッドライ~いちばんやさしい嘘~』という映画を見ました。

1980年代にアフリカのスーダンの内戦により、親を亡くした子供たちが、長い道のりを経て難民キャンプに辿り着き、その後アメリカに亡命します。アメリカで、文化の違いに戸惑いながらも、まっすぐ人生と向き合っていく若者たちが描かれている映画です。

冒頭のシーンで、内戦により武器を持たない素朴な暮らしをしている人々の村が、ヘリからの爆撃や銃撃を受ける場面があります。罪のない人の命を奪う人間の愚かさに怒りを覚えるとともに、攻撃から逃れ、安全な場所へ旅立つ子どもたちに人間の強さを感じました。また、難民キャンプまで、様々な苦労を乗り越え1200キロ以上徒歩で歩き辿りつきますが、人間の生命力を感じました。

 

この映画の最後に次の文章が画面に流れます。

「早くいきたいなら、一人で行きなさい。

遠くへ行きたいなら、みんなで行きなさい。」

 

アフリカの諺だそうです。

この諺を読んで、またこの映画を見てしみじみと感じたことがあります。

一人で動く方が自分のペースで効率よく、大人数で動くよりも早く目標に辿り着けるでしょう。

しかし、苦難を乗り越えながら、当初の目標よりももっと遠くへ行くには、仲間が必要です。人は仲間と力を合わせることにより、ありえない成果をもたらすことができるものです。

人が食事により体に栄養を送り、生命を維持するように、人から与えられる励まし、賞賛、共感やなぐさめにより心に栄養が送り込まれ、やる気と能力が開花するものです。人は体の栄養だけでは生きていけません。心にも栄養が与えられることにより、心身ともに健康になり、夢の実現に向けて前向きに動き出すことができるのです。

河合税理士事務所では、心の栄養が組織の活性化に繋がると考えております。セミナーを通じて組織が活性化する仕組みをご提供しておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。


Vol.55 2016年7月号

2016年07月11日

こんにちは!!

早いものでもう7月、

今年も折り返しですね。

皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

ピーター・F・ドラッカーという名前をお聞きになったことはありますでしょうか?ウィーン生まれの経営学者で、多くの経営に関する名著を遺しています。

ドラッカーの言葉の中に下記のものを見つけました。

『中小企業の最高責任者は、他の誰にも任せることのできない次の二つの課題に取り組む時間を必ず持てるように、自分の職務を構成しなければならない。その一つは、「外部」向けの時間、すなわち、顧客、市場、技術のための時間であり、もう一つは、「内部(社内)」の基幹要員とじっくり会うための時間である。間違っても机にしばりつけられるようなことがあってはならない。』

いかがでしょうか?

企業は外部とのかかわりなしに生きていくことはできません。だから、経営者は常に外部の環境に直接触れている必要があるということです。

次に、組織運営についても、自ら社内の鍵となるスタッフのところに出向き、現場に自ら赴くことが大切であるということを伝えています。

特に中小企業は、人とお金の面で大企業に比べてどうしても劣ってしまいます。だから、トップが直接現場と繋がることができるという強みを活かして、直接現場の情報を素早く収集し、独自の管理方式で組織を動かすことが重要です。

それを実現するためにも、経営者は自由な時間を持つことが必要であると、ドラッカーは言っています。特に予定が決まっていない時間をとることで、「外部」に触れ「内部」からは情報収集し、想いを伝える時間を取ることができ、中小企業ならではの生き方を実現することができるのだと思います。


Vol.54 2016年6月号

2016年06月20日

こんにちは!!

梅雨のジメッとした季節になりましたが、
皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

今月も経営サポート隊通信をお届け致します!

 

 【河合由紀子のちょっとイイ話】

先日、ビジネス文書について改めて勉強する機会がありました。知っているようで知らないことが多く、反省することもたくさんありました。

また、現代社会ならではの落とし穴にも気づかされました。昔は上司に印鑑をもらわなければ社外に文書を出すことができませんでしたが、現在はメールなどで社外に文書を直接出すことが多くなっています。これは、つまりビジネス文書の書き方について、鍛えられる機会が少なくなっているということです。しかし、会社や組織の名称をつけて社外に出す文書は、社内の承認を得ていなくても、対外的には「公式」の文書と位置付けられます。うっかり恥ずかしい文書が外に出てしまわないよう、より一層ビジネス文書に関する教育が必要だと感じました。

ビジネス文書の考え方は「短く・易しく・正確に」ということです。

一文の長さは、40~50字程度、一段落は100~120字程度を目安にすると読みやすいようです。

また、漢字は「常用漢字」が原則で、全体として漢字の率は30%台が一般的です。ちなみに、新聞は37%前後ですので、そのくらいの感覚に目が慣れているということです。

他にも、ダブリは下品な感じを与えるので注意が必要です。例えば、「~だけに限る」→「~に限る」、「過保護すぎる」→「保護しすぎる」、「約1時間ぐらい」→「約1時間」などです。ついつい使ってしまっていることがあるかもしれません。

他にも、『「殿」「様」論議』というものがあります。昭和27年の国語審議会では、『①「さん」を標準のかたちとする、②「さま(様)」はあらたまった場合のかたち、また慣用語に見られるが、主として手紙の宛名に使う、③将来は、公用文の「殿」も「様」に統一されることが望ましい』とされています。つまり、「殿」は国や地方公共団体が職務上作成するものに使われ、その他はビジネス文書では「様」を使うのが一般的ということです。

とにかく迷った時は、現在国が何を標準と定めているのかを知ることにより、判断することができます。なぜなら、時代により日本語は変わっているからです。ただ、標準を知らずに我流でビジネス文書を作成すると、危険を伴うということですね。


Vol.53 2016年5月号

2016年05月02日

こんにちは!!

風の心地よい爽やかな季節になってきました。

皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

日本の自動車メーカーの雄・マツダの快進撃が続いています。魅力的な名車を排出しつつも、一時期深刻な経営危機に直面した同社は、いかにして再生を果たしたのでしょうか。

『マツダが現在評価されている要因は、1つは「スカイアクティブ・テクノロジー」という新技術群の成果だと思います。これは、社運を賭け10年がかりで取り組んできた抜本的な技術改革によって生まれたものです。これまでの常識に囚われず、あらゆる制約を外し、ゼロベースで理想の車づくりを追求して、マツダ車のすべての要素をつくり変えたのです。もう一つはデザインです。マツダの最近の車はすべて、「魂動(こどう)」というデザイン・コンセプトで統一しているんです。「魂動」のデザインに刷新する際に、私がデザイナーに注文したことは2つありました。1つは見た目に格好いいこと。もう1つは一目見てマツダと分かるデザインであることです。

思い切った改革のためには、私どもの経営に対する考え方も大きく変える必要がありました。その柱となったのが「ブランド価値経営」です。マツダならではの独自の価値を提供して、お客様から愛され続ける唯一のブランドとして生きていくことを決意したのです。規模の拡大ではなく、お客様にとっての価値、つまりブランド価値の拡大をビジネスの中心に据えた経営に転換したわけです。

当社は長年、トヨタさん、ホンダさん、日産さんといったビッグプレーヤーに負けまいとして、彼らに追いつき追い越せという思いで頑張ってまいりました。規模の拡大を最優先に、ビッグプレーヤーと同じだけのラインナップを揃えようとしたわけですが、実情は品揃えだけで手いっぱいで、すべてを競争力の強い商品にするだけの力はありませんでした。そこで何が起きたかといいますと、短期的に販売台数を達成するために、ディーラーに車を押し込む。ディーラーは無理な値引きをしてでもお客様に売り込む。その結果ブランドが傷つき、経営が悪化する。バブル崩壊後の1990年代には、マツダのブランドイメージは大きく失墜していました。その結果、平成8年にアメリカのフォード社主導で経営が行われることになったのです。フォードは、私どもが当時行っていたものよりも分析的、科学的なマーケティングや優れた財務システムを導入してくれ、さらにブランド価値の向上を経営課題の中核に据えてくれました。ここから平成12年に打ち出されたマツダの新しいグローバルブランド戦略が「Zoom-Zoom」でした。これが再生に向けた大きな節目になりました。これは日本の子供がいう「ブーブー」と同じ意味合いの英語の幼児語で、子供の頃に感じた動くことへの感動やワクワク感を表します。際立つデザイン、意のままの走り、考え抜かれた機能を通じて、子供の頃に感じた心ときめく体験をお客様にお届けしたい。これをマツダの核となる提供価値と定めたのです。…』

マツダの快進撃は、規模ではなくブランド価値を中心に考え始めたのをきっかけに始まったことがよくわかります。


Vol.52 2016年4月号

2016年04月11日

こんにちは!!

皆さまお元気にお過ごしでしょうか?

4月は桜の季節ですね。

春はなにか新しいことが始まりそうな

ワクワクした気持ちになりますね。

今月も頑張りましょう!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

先日、お客様の中期経営計画作成サポートをさせていただきました。経営理念や行動指針など社長の思いを伝える基盤となるものをまとめ、5ヶ年の数値計画まで立案することができました。
文章にすると簡単にできてしまうように思いますが、時間をかけてまとめ上げていく過程はとてもドラマチックです。「なぜこの会社を経営しようと思ったのか?」「社長は社員にどんな想いをもっているのか?」などなど、これまでなんとなく考えられてきたことを口に出し、文章にし、まとめていく作業は様々な気付きを与えてくれます。
いつも私には、社員に対する素敵で大切な想いを常に話されていた社長が、実は社員にはその想いを伝えられていなかったことが分かりました。照れくささもあったかもしれません。でも、私が社員だったらその想いを聞いたら泣いてしまうかもしれない内容で、伝えないなんて勿体ないと思いました。しかし、何かのきっかけがなかったら話す機会がないのが普通です。そんな想いを伝える場が、中期経営計画発表会です。
4月から新年度を迎えるこのお客様は、4月1日に経営計画発表会を予定されています。社長の想いを伝えたら、次は社員の番です。社長の想いはどういうことなのか、社員がその意味を考え、咀嚼し、さらに深めていく予定です。社長の想いは伝えるだけでは浸透しません。社員一人一人が自分のこととして考えるためには、実際にそのような場の設定が必要です。
これからこのお客様がどのように変わっていかれるか、とても楽しみです。企業の資源は人・モノ・金と言いますが、一人一人の人がどのような考え方なのかによって、組織の成果は全く違います。経営計画立案と共有を通じて、ベクトルが同じ方向に向かい、組織の力が発揮されるということは、間違いないと確信した出来事でした。


Vol.51 2016年3月号

2016年03月23日

こんにちは!

皆さまお元気にお過ごしでしょうか?

3月といえば桃の節句。最近はお雛様も小さいサイズになっているようです。形は変わっても伝統文化を大切にしたいものですね。

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】
最近相続のご相談をいただく機会が増えてきました。
相続税の増税や税制の改正が相次ぎ、様々なところで目にされたり聞かれたりされることが多くなり、気になられる方が増えてきたようです。

相続のご相談をおうかがいしますと、「相続税」のことを第一に考えられる方も多いのですが、実は「相続税」対策よりも、誰に何を引き継ぐかを考える「分割」をどのようにするかについての方が悩ましく、難しいお話なのです。

ご家族、ご親族の仲が良くても良くなくても、財産が多くても多くなくても、多かれ少なかれ悩みはお持ちです。それは、財産を遺される方の想いがあり、受け取る方の想いがあり、それぞれの想いが異なる時に、揉め事となって現れるからです。できることなら揉めてほしくないし、自分のいなくなったあとも皆で仲良くしてほしい。できれば、財産も減らすようなことはしないでほしい。といった想いを伝えられずにモヤモヤされていることも結構あります。「だったら、きちんと事前に話をしておけば大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、これがなかなか話を進めにくいのです。

その理由としては、ご自身の財産がいくらあるか、まずご自身で整理されていない方が割と多いです。だから、一部の話はできても全体の話ができないということになり、かえって混乱を招くことになりかねません。また、ご自身の財産を大体把握されていたとしても、いざ話をするとなると、「全部の財産を知らせてしまって大丈夫だろうか(あてにされないかな)」とか「財産の内容も変わっていくし…」とか「自分の気が変わったら困るな」とか、色々な心理的障害が出てきて話をされるにはなかなか至りません。

でも気になりますし、後々の事を考えると何かしら仮でもいいので決着はつけたいところです。そこで、少しだけ手順を紹介させていただきます。まずは、ご自身の財産を整理されることをお勧めします。その上で、どの財産を誰に引き継げばいいかといった案を作ってみます。この辺の作業はお1人でされてもいいですが、ご夫婦そろってお元気な方は、ご夫婦でされることをお勧めします。作業をしていく中で、いろんな想いが出てきます。相続される方に相続に対する考えを伝えられる際に、その想いも伝えていただくために、同時にメモなど作っていただくと良いと思います。


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