Vol.43 2015年7月号
2015年07月10日
こんにちは!
今年も後半が始まりました。
前半はいかがでしたか?
思ったより良かった、予定より悪かった…
色々あるかと思いますが、
現状を知り残り半年でできることを考える良い機会です!是非振り返りをしてみてください。
【河合由紀子のちょっとイイ話】
先日、ある社長とお話をさせていただいた内容を少しご紹介したいと思います。
この社長は20代で両親を亡くされ、事業を承継せざるをえない状況になり事業を継がれました。お父様がお亡くなりになるまでは、工場の現場に入っておられましたので、ご自身が主導して現場の改善に取り組まれました。しかし、なかなか成果があがりません。「こんな機械使えへんで」といった具合で、積極的に新しい取組をしてくれる社員は少なく、上手くいかないのです。この会社は販売部門と加工部門があるのですが、実際にそれぞれの採算はどうなっているのか、調べられました。そして、加工部門が販売部門の利益を食いつぶしているということが判明します。その事実を現場の人に伝え、工場長の下に数個班を作り、現場のことは工場長と班長に責任を持たせるという方式に転換されます。
設備投資が必要なら、予算の範囲内で現場のことは現場に任せる、お金は出すが口は出さないという体制にされたのです。当初不安もおありだったと思います。しかし、結果的にはそれが大成功でした。現場の方々は、他人事だった工場のことを自分の事として考え始めました。必要なことをきちんと考えて言えば社長はお金を出してくれる。これまで出てこなかった改善案が出てくるようになりました。改善の工事をするにあたっても、現場の人が工事業者と交渉して、自分たちでできる範囲の工事は自分たちでするようにし、工事価格を抑える努力をしてくれるようになったのです。
また、どれくらい加工数をあげれば加工部門で利益が出るかと尋ねられ目標数値を示すと、その数値が達成できるよう徹底的に改善が行われるようになりました。ISOも積極的に導入し、実際に運用されています。
現在50代半ばになっておられる社長は、運が良かったんですよと笑っておられましたが、運だけでここまでのことができるわけではないと思います。「良い」「悪い」の基準を明確にされた上でしっかり権限移譲され、その後数字がどのようになっているかの検証をされ、情報を共有する仕組みをもっておられること、そして、素直に色々なものを受け入れる、真面目に考えるという組織の風土が良い結果をもたらしたのだと思います。
良く聞くお悩みの中に、社員さんがなかなか責任をもって仕事をしてくれないというものがあります。もちろん社員教育も重要ですが、社長の覚悟も重要だと感じました。










