Vol.134 2023年2月号
2023年02月01日
2月になりました。
寒い日が続きますが皆さまお元気でおすごしでしょうか?
今月も元気に経営サポート隊通信をお届けいたします。
【河合由紀子のちょっとイイ話】(日経ビジネスオンライン2023.1.23)
今月は、『嫌われる勇気』の著者で、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏によるリーダーの在り方についての記事をご紹介します。
『私は普段一人で仕事をしているので、他の人から影響を受けることはありませんが、人が集まって仕事をするのであれば、他の人の気分や機嫌がまわりの人に影響を及ぼします。
朝から不機嫌な人は、自分だけではなくまわりの人にも好ましくない影響を与えています。「まわりに気を遣わせるな、甘えるな」と部下を一喝する上司が登場するドラマを見たことがあります。本人はまわりに気を遣わせることで自分に注目を集めようとしてることに気づいていないでしょう。
リーダーも対人関係の中で働いているので、リーダーの気分は部下に影響を及ぼします。いつも不機嫌で部下に当たり散らすようなリーダーは有能とはいえません。どんな仕事も一人ではできないので、皆の協力が必要です。それにもかかわらず、部下を威嚇するようなリーダーの前で部下は萎縮してしまい、能力を発揮することができないからです。気分が安定し有能なリーダーであれば、部下から嫌われることはないでしょうが、敬して遠ざけられることはありえますし、部下はそのようなリーダーを見て、とてもあんなふうにはなれないと、劣等感を持つかもしれません。
ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスが、死にゆく時にこんなことをいう人がいない人は幸福だろうといっています。「我々はこの『先生』から解放されて一息つけることだろう。彼は我々の誰にもつらく当たったりはしなかった。しかし、私は彼が無言で我々を断罪していることを感じていた」(『自省録』)
敬していても遠ざける人がいるのは、リーダーが何もいわなくても自分が「断罪」されていると思うからであり、その意味では嫌われているのです。有能なリーダーのもとで働く人は自分の考えで動き失敗するよりも、リーダーの指示通りにした方がいいと考え、リーダーに依存的になることがあります。
リーダーの方も部下に任せずに自分で手がけた方が問題は起こらず速く仕事ができるので、自分は有能であると優越感を持つことになります。しかし、自分が無能であると断罪されていると思わせたり依存的にしたりし、そのため部下が進んで仕事に取り組まず能力を伸ばせなくするという意味では有能とはいえなくなります。
部下に劣等感を持たせず依存的にもしないためには、まず、仕事を任せるしかありません。失敗しても指導はしても責めないことで、部下の失敗は自分の教育が十分でなかったと考えることです。
次に、部下が失敗しても、決して「断罪」しない、つまりできない部下だとは見ないということを宣言しておくことです。
さらに、話を聞く姿勢を見せることです。どんな時にこの人に話をしようと思うかといえば、決して途中で話を遮られず、最後まで話を聞いてもらえ、決して批判されないと思える時です。最後まで話を聞かず、批判してしまうと、二度と進んで話を聞いてもらおうとは思わなくなるでしょう。
働きやすい環境を作るのはリーダーの重要な仕事です。』
いかがでしたか?多かれ少なかれ、思い当たることがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。リーダーは部下の力を伸ばし、それを最大限に発揮する環境を整えること。そのための環境を整えることが重要な仕事なのですね。








