経営サポート隊通信 | 大阪の経営支援ならプラス・パートナー
経営サポート隊通信
経営サポート隊通信

Vol.88 2019年4月号

2019年04月03日

こんにちは!!

早いものでもう4月です。

色々なものが芽を出し、

生命の息吹を感じることができる季節ですね。

それでは、今月も経営サポート隊通信を元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

おかげさまで息子も元気に育ち、2歳になりました。子育てしていると、今まで気づかなかったことやハッとさせられたことがあり、それを少しずつメモしています。今月は、少し恥ずかしいですが、そのうちの一つをご紹介したいと思います。

今でもまだまだ、手がかかりますが、息子が1歳にもならない頃、私は少しだけ仕事がしたいのに泣いて何かを要求している息子にイライラしてしまった時にメモした言葉です。

「ちょっと時間を割いてみると実は5分ほどでできる世話。先に息子を満足させると実は仕事が楽にできる。」これに対する気づきとして、「時間がない、ピンチ、イライラしている時ほど冷静にやるべきことの優先順位を考える。自分の満足より人の満足を優先すると結果的にお互いうまくいく。本当はそんなに大変なことなどほとんどない。物事にこうでなければならないことなんてほとんどない。」

忙しい時、自分に余裕のないときほど、周りが見えなくなってしまう自分への言葉です。また、私は「こうでなければならない」と強く思い込んでしまうところがありますので、それに対する戒めです。何かに一生懸命になることは決して悪いことではないのかもしれませんが、ちょっと一呼吸置いて冷静になることが大事だよ、周りが見えなくなってはいけないよと、この時息子に教えられたような気がしました。

様々な経験を積んでいるつもりでも、本当には理解できていないことがあり、それを、息子の成長を支えることを通じて学ばせてもらっていると感じています。親としてまだ2歳。これからどんなことが待っているのか楽しみです 。


Vol.87 2019年3月号

2019年03月01日

こんにちは!!

3月といえば桜。

春の訪れを少しずつ感じられる季節ですね。

それでは、経営サポート隊通信を元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

(『レガシー・カンパニー』ダイヤモンド経営者倶楽部編 ダイヤモンド社 より)

今月は、永続企業の社長へのインタビューをまとめた『レガシー・カンパニー~世代を超える永続企業その「伝統と革新」のドラマ~』という本の中から、今年で創業111年の貝印株式会社、遠藤社長のお話をご紹介したいと思います。

『創業200年を越える家族経営企業の世界的な組織「エノキアン協会」とフランスの「クロ・リュッセ城」城主が創設した、「レオナルド・ダ・ヴィンチ賞」。これは「文化的価値観や固有の技術を保持し、未来に伝えていける優秀な企業」を表彰するものだが、2014年度は世界で1社、そして日本企業として初めて、貝印がその栄誉を受けた。選考基準は、事業、理念、人材、将来性などを軸に、非常に高く設定されており、歴史に名を刻む企業として広く世界から認められたことになる。~中略~

1989年、遠藤はまだ33歳の若さで3代目社長に就任する。子どものころから「あなたは会社のいわゆる皇太子なのだから、そういう自覚を持ちなさい」と言われ、後継者としての使命感は強く持っていたという。ただその時期は、先代の急逝により予想より少し早まった。しかし「結果的に、若い時期の社長就任はよかった」と遠藤は振り返る。「わからないことが多くて、謙虚にみんなに頭を下げることができたし、その一方で大胆にもなれた。若いからこそアグレッシブに挑戦できたことも多かったように思います。そして急な社長交代で、事業承継時にありがちな親子間の諍いに気を遣う心配もなかった。先代亡き後みんなで盛り立てて行こうという、一体感ある機運が社内にうまれたこともありがたかったですね」~中略~

いまや大企業ともいうべき同社だが、遠藤の認識は少し違う。「大企業というのは、あくまで売り上げ尺度。当社で言えば、ブランドが増えアイテム数が増え、それぞれの売り上げを集積した結果です。言い換えれば大企業とは、優れたブランドや商品を持つ中小企業の集まりなんです。ですから、多くのものが積み重なってトータルの規模が大きくなっても、一つひとつの原点をいかに保っていけるかどうか。そこに真摯に向き合っていくということが、企業が永続発展するために、重要なキーワードになるのではないでしょうか」』

規模に関係なく、中小企業としての精神を持ちながら、同族経営の「スピード感」という強みを活かして海外展開することにより、永続と発展をし続ける同社。急な事業承継で良かったことを語られていますが、現在の成功があるからこそ言える話だと思います。事業承継は後継者次第です。準備をしていつでも承継できる体制をとっておくに越したことはありません。

カワイ税理士法人では企業の永続発展のため、「株式会社後継者の学校」とともに後継者育成に取り組んでいます。是非お声がけください!


Vol.86 2019年2月号

2019年02月01日

こんにちは!!

早いもので年が明けてもう1ヶ月経ちました。

今月も前向きに!

それでは、経営サポート隊通信を元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】(『社長の条件』一倉定 日本経営合理化協会出版局 より)

今月は、中小企業のコンサルタントとして活躍した一倉定氏の本から、「社長の仕事」について書かれた部分を抜粋します。

『社長という職業は、毎日精励恪勤(かくきん)して、社員の仕事を指導し、社員の感激するような思いやりをかけてやればすむような生やさしいものではないのだ。変転きわまりない客観情勢の中で、激しい競争に打勝って、会社を存続させ発展させるために、社長は全力を上げなければならない。それは、会社の誤りない将来の方向を決めることなのである。社長が社員の方ばかり向いていたら、将来の方向を決めることなど、できるはずがない。会社の将来の正しい方向は、客観情勢の変化を見ずに決められるものではないからだ。

会社の誤りない方向を決めることの難しさは、言語に絶するものと言っていい。いくら時間があっても足りないのに、実際にはごく僅かな時間しか与えられず、手持の情報は不完全極まるものなのである。そのような状況の中で、とにもかくにも事態を判断し、決定を下さなければならないのが社長の仕事である。社員の心情など、考えてやりたくとも、考えてやるひまなどないはずである。心の中で社員にわびながら、これを無視しなければならないのだ。本当に社員の幸せを実現するための、会社の将来の発展を考えるのが社長の役目なのだ。

~中略~それは、あたかも台風の真只中で、激浪に翻ろうされている船のブリッジに立った船長が、船の安全のために全力をつくす姿に似ている。その船長の指令は、風と波の状況から発せられる。その船長が、それぞれの部署で必死に働く船員に対して、ブリッジを離れて言葉をかけてやることはできないのだ。それどころか、疲労困ぱいしている船員に対して、心を鬼にして、叱咤しなければならないのである。それが、船の安全を第一に考えなければならない船長というものである。

社長の目は絶えず外部を見つめ、その変化の方向を見極めて、自社の方向を正しく決めなければならないのだ。』

社長は、社員、お客様、商品、お金、設備など様々な事柄に気を配らなくてはならず、また、日々発生する問題にも対処しなければなりません。しかし、社長の本来の仕事とは、「会社の将来の方向を決めること」なのです。方向を決めるためには、その方向に進んだ場合にどのようになるか、ある程度の腹積もりが必要です。そのために、経営計画があるのです。

 

カワイ税理士法人/㈱プラス・パートナーでは経営計画立案のサポートをしています!

是非ご一緒に会社の将来の方向を考えましょう!!


Vol.85 2019年1月号

2019年01月07日

あけましておめでとうございます。

2019年もよろしくお願いいたします!

それでは今年最初の経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

2019年がはじまりました。今年は新しい元号になる年ということもあり、実務的なことだけでなく、気持ち的にも色々なものが新しくなるような気がします。

2019年の干支は己亥(つちのとい)ですがその意味について少し調べてみました。“己”は草木が十分に生い茂って整然としている状態、つまり完成した自己や成熟した組織が足元を固めて次の段階を目指す準備をするという意味があるそうです。また、“亥”は 草木が枯れ落ちて、種の内部に草木の生命力がこもっている状態、つまり春の芽吹きまでじっと固い種の中でエネルギーを内にこめているさまを表すそうです。

干支の意味で言うと、2019年は、個人は知識を増やしたり内面を成長させたりする年、組織は人材育成や設備投資、財務的な基盤を固めるなど、内部の充実を図るのがよさそうです。

「今年はどんな年にしようか」と年頭に目標を立てられることも多いと思います。目標を定めることはとても大切なことですし、表明することによって、自分を後押ししたり、組織を一つの方向に導いたりすることができるという効果があります。ただ、当たり前のことかもしれませんが、やってみてはじめて成功か失敗か結果が出ます。例えば、設備投資や組織改革など、準備をどれだけしっかりしても、不測の事態は起きるものですし、予定通りに物事が進むことは100%無いと言っても過言ではないと思います。では、もちろん思い付きでやってみるというのはリスクが高すぎますので、目標設定は大切なのですが、トライ&エラーの一歩目を踏み出せるかどうかが大切なのだと感じます。

 

新たな年の始まりに実行に移せる計画を立案してみませんか?

カワイ税理士法人ではお客様の経営サポートのため、経営計画の立案と実行管理をサポートしています。いつでもお気軽にお問合せください!

 

本年も何卒よろしくお願いいたします!!


Vol.84 2018年12月号

2018年12月03日

こんにちは!!

早いものでもう12月ですね。

今年はどんな年でしたか?

来年も良い年になりますように!

今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

私事ですが、主人の仕事の関係でアメリカのカンザス州サライナという田舎町にしばらく行っておりました。アメリカ大陸のほぼ真ん中に位置する人口5万人弱の町です。今月はその町の生活で感じたことなどを少しご紹介いたします。

アメリカというと誰もが何でも大きいというイメージを持っていると思いますが、実際に行ってみると、やはり大体なんでも大きいです。例えばスーパーでしたら、ウォルマートや食品メインのディロンズがあるのですが、一通り見て回るだけでもかなりの時間を要します。だから年配の方用に、電動のカートが置いてあります。また、売られているものも大きいです。牛乳は1ガロン(約3.8ℓ)が標準サイズで売られていますし、お肉もターキーが丸ごと売られていたり、牛肉も大きい塊で売られていたりします。トイレットペーパー、キッチンペーパーの売られている単位も日本の倍以上です。自ずと冷蔵庫も大きく、家の収納場所も多く、大抵の家はかなり在庫をしているようです。

また、DIYは当たり前で、日本でいうホームセンターには、専門的なものが大量に売られています。借りている家は一軒家なのですが、いろんな不具合は大家さんが全て直してくれます。トイレの水漏れ、シャワーのお湯がぬるい、食洗器の具合が悪いなどなど。また、落ち葉の掃除、芝生の手入れなどメンテナンスもしてくれます。大家さんに限らず、結構誰でも大抵のことはできますし、みんな本当に働き者です。

滞在期間中にハロウィンがありました。日本では大人のお祭り騒ぎになっていますが、そんなことはなく、子どもたちがお菓子をもらいに近所の家を回ります。家の前にハロウィンの飾りをしてあったり、明かりがついている家には訪ねて行ってよいという暗黙のルールのようです。たまたま夕方にスーパーに行ったのですが、いつも賑わっているスーパーにほとんど人はいませんでした。慌てて帰りましたら、玄関に仮装した小さな子が両親に連れられて訪ねてきていました。それからひっきりなしに子どもたちが訪ねてきました。早い時間帯は親が玄関までついてきていましたが、大きくなるにつれて親は遠くで見守っていたり、子どもたちだけだったりしました。子どもたちにマナーを身に着けさせるという意味もあるのかもしれないと感じました。


Vol.83 2018年11月号

2018年11月13日

こんにちは!!

11月になりました。

今年も残り2ヶ月ですね。

今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子の●●●●】(「新・社長の姿勢」一倉定 日本経営合理化協会出版局)

今月は、「社長の教祖」と呼ばれた経営コンサルタントの第一人者、一倉定の著書から、「お客様指向型組織」というところを抜粋します。業績を上げるにはお客様の要求を満たし、売上を上げること。そのために、社長はお客様の声を直接聞く機会を持たなければならないと一倉氏は強く述べています。

『F社は、建材の総合問屋である。業績は順調で、安定的な成長を続けていた。しかし、F社長はこれに満足していなかった。お客様との間にナントなしのシックリいかない点があり、それがどうも我社の組織にあるのではないか、という疑問をもっていたからである。果たしてそうなのか、というのが私への相談である。F社のお得意は、官公庁、ゼネコン、工事業者、建材店である。営業体制は四課に分かれており、一課は生コンとサッシ、二課は一般建材、三課は衛生陶器、四課は住設機器であった。この営業体制は、F社の商品管理の都合に焦点を合わせたものであり、お客様の方から見ると不便である。それぞれのお客様は、サッシが欲しい場合は一課、一般建材が欲しい場合は二課というように、営業窓口が四つあるために、商談や交渉がわずらわしいからである。これがお客様との間がシックリいかない原因である。お客様第一主義ではなく、我社第一主義になっていたのである。

私の提案というのは、お客様との窓口は一本化し、第一課は官公庁、第二課はゼネコンというように改めることであった。こうなると、お客様との間はスッキリするが、今度は内部が厄介である。会社の全商品について、四つの課が扱わなくてはならないからである。「あちらを立てればこちらが立たず」の状況が生まれるからである。これをどう調整すべきか、ということになる。答えは簡単に出てしまった。売上高も利益も確実に上昇し、窓口一本化の正しいことが証明されたからである。

さあ、ここである。我社の都合を第一にしてお客様に不便をおかけして低業績を我慢するか、お客様の要求を第一に考えて内部は混乱しても優れた業績をあげるか。これを決めるのは社長である。社長の決定によって繁栄する会社とボロ会社とに分かれるのである。(中略)

人間は、本来「自己中心」である。そのために、多くの社長は自らの会社を自己中心に考えて経営していることに気がついていない。ごく少数の社長がこれに気がついてお客様第一に経営する。そして好業績を手に入れているのである。そこには、過当競争など全く存在しない。無人の野をゆくような状態しかないのである。高業績経営を実現する根本原理はただ一つしかない。それは、「我社の事情は一切無視し、お客様の要求を満たす」ことである。』


-
お試し診断はこちら