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経営サポート隊通信
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Vol.102 2020年6月号

2020年06月01日

6月になりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

今月も経営サポート隊通信を元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

ここ数カ月、新型コロナウイルス関連の情報を目にしない日はなく、経済、生活に直接影響を及ぼしているだけに、精神的に疲れている方も多いのではないでしょうか。企業の倒産、政府の政策への批判、自粛警察と呼ばれる相互監視社会のような状態にも、心が痛みます。

しかし、立ち止まってはいられません。また、悲しいことばかりでなく、心温まるお話も目にする機会が増えているように思います。私事ですが、20年来、半年に1度集まる気の置けない仲間がいます。しかし、コロナのため集まることができず、寂しく思っておりましたところ、裁縫の得意な人は手作りマスクを、料理の得意な人は自家製の瓶詰やリキュールなどを、仲間たちが互いに送りあって楽しんでいる様子が共有されました。オンライン飲み会、医療機関等への食事の差し入れ、他にも様々な工夫により温かい繋がりが保たれていることにホッとしています。これらの情報は全てインターネットで得ました。事業でもプライベートでも、これからますますインターネットはなくてはならない存在になると感じます。

ところで、オンライン版日経ビジネス(2020年5月13日)に『「コロナ後」の経営を描く3つの視点』という記事を見つけましたので、内容を要約して共有させていただきます。

『1つ目はコロナで工場や店舗を休んでいる間に、企業としての価値を高めることだ。(略)平時には日々の仕事に追われ、新規事業や仕事の効率化をじっくり考える余裕は少ないだろう。しかし、今なら現場でアイデアを試す余裕はたっぷりとある。種をまくことが将来につながる。

2つ目は、社内の人材教育に力をいれることだ。コロナが収束して業績を回復させるとき、原動力になるのは人材だ。社員の雇用はできる限り維持し、今のうちにスキルを身につけさせたい。感染防止のために集合研修などは難しいかもしれないが、在宅勤務のためにノートパソコンを社員に持たせる会社は増えており、ビデオ会議ツールやeラーニングなどの仕組みを使った教育はしやすくなる。会社への通勤などがなくなった分、時間的な余裕も増えるからだ。(略)これまでと違ったコミュニケーションスタイルの浸透は、社内のマネジメントも変えていく。堀場製作所の堀場厚会長は「在宅勤務の拡大で、社員は家でも頑張ってくれているはずという信頼ベースに基づく働き方が増えてくる。トップダウンのマネジメントから、自ら考え、行動する社員によるフラットな組織づくりへの移行が今まで以上に重要になる」と見る。

3つ目に考えるべきことは、事業のオンライン対応を進めることだ。コロナの影響による“巣ごもり消費”の拡大は、年配層など新たな利用者をネット販売に呼び込んでいる。この変化からは中小企業も無縁ではいられない。住宅リフォーム会社(マエダハウジング(広島市))は、ビデオ会議ツールを使ったオンライン相談を強化している。』

変わらずリスクは回避しなければなりませんが、コロナの収束までに次の時代への準備ができるか、既存の考え方にとらわれない、自由な発想がカギになりそうです。


2020年6月の金言

2020年06月01日

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Vol.101 2020年5月号

2020年05月07日

5月になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今月も経営サポート隊通信を元気にお届け致します!

【河合由紀子のちょっとイイ話】

昨年末から世界中で感染が広がっている新型コロナウイルス(COVID-19)は、いつ収束するか先が見えない状態で、経済的にも大きな打撃です。

外出の自粛や在宅勤務により人との接触を避けることは、自らの命を守ることに加えて周りの人の命を守ることにもつながりますので、できることは全てすべきだと思います。一方で、このような状態が長引くことを前提にすると、経済活動を止めるわけにはいきませんので、ギリギリのところで様々な判断が迫られます。そこで、その判断基準について考えたいと思います。

今は非常時ですので、まず生きることが最優先です。企業にとってお金は命です。融資、助成金や補助金を最大限活用して手元資金をできる限り増やすとともに、支払いを猶予してもらえるものはすべて支払を伸ばします。具体的には税金、社会保険、借入金の返済、固定費(例えば家賃等)などの支払い猶予です。また、固定費についてはこの機会に見直すことも有効です。

従業員の雇用について、維持が可能かどうか検討します。その前提となるのが売上ですので、売上の短期予測をします。売上は社会情勢の影響を大きく受けますので、同業者などからの業界の情報の収集と、自社へのその影響の検討が必要です。そのうえで、最悪のシナリオと楽観的なシナリオを描きます。削減できる経費は全て削減し、支払いも伸ばすことができるものは伸ばしたとして、キャッシュがどうなるかをシミュレーションします。資金のショートが目に見えてどうしようもない場合は、希望退職を募ることも視野に入れなければなりません。

働き方については、これまでの常識を見直し、在宅勤務の可能性を探ります。ただ、モノづくりなど現場があっての業種では、出社せずに仕事をすることはできませんので、通勤の仕方の工夫や、社内での衛生面でのルールの徹底を浸透させ、社内感染者が出た場合のルールも明文化しておきます。

今が大変な時ですので、なかなか考えにくいかもしれませんが、できればアフターコロナについても検討をお勧めします。喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、この危機が落ち着けば、ある程度はこれまで通りの働き方、取引に戻ってくると私は想定しています。しかし、海外に依存している製品の国内回帰も考えられます。また、在宅勤務を経験した企業では、多様な働き方を選択できるようにすることにより、労働力の確保が可能になる可能性があります。ただし、教育やコミュニケーションの問題など解決すべき課題はあると思います。

大きな流れで考えますと、アナログの大切さの再認識と人に優しいデジタルの進化の必要性が浮き彫りになってくると感じています。結局人間は生物ですので、衣食住を満たし、その上で精神的に満たされたいという欲求は変わらないでしょう。世界の各国の立場の変化など環境が激変した後、主戦場をどこに定めるのか、再度事業の見直しが必要になると感じています。


2020年5月の金言

2020年05月07日

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Vol.100 2020年4月号

2020年04月02日

新型コロナウイルスによる影響が様々なところに
出ていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

おかげさまで経営サポート隊通信も今月で100号!

気持ちは前向きに、今月も経営サポート隊通信を
元気にお届け致します!

【河合由紀子のちょっとイイ話】
私事ですが、現在主人の仕事の関係で日本とアメリカを行ったり来たりしています。本来2月から日本に帰っている予定でしたが、移動時の新型コロナウイルス感染のリスクを考えて帰国を延期したため、アメリカに留まっています。この記事を書いている3月下旬は、世界的に非常事態ですが、今月はアメリカでの一般的市民の様子をお伝えしたいと思います。
アメリカ中西部のカンサス州で新型コロナウイルスの影響が一般市民に本格的に出始めたのは、3月10日頃だったと思います。まず消毒薬が品切れになり、トイレットペーパー、続いて長期保存のできる食料品が品薄になりました。公立の学校の春休みが終わり3月16日から始まる予定だった授業がなくなり、休みは1週間の予定がさらに延長され8月末までとなりました。スポーツジムやレストランなど人が集まる場所も閉鎖しました。また、イベントも次々中止になりました。日本ではもっと早い時期から同様のことが起こっていたと思います。
一方で、様々な市民の自主的な活動が見られます。学校の給食が教会で無償で配布され、パン屋さんは医療関係者に20%割引、ケーキ屋さんは市内で買い物をしたレシートを持ってきたら20%割引、学校が休みになり家にいる子供をいかに退屈させないか情報をシェア、先生たちが車に乗って住宅街をパレード(ゆっくり窓を開けてクラクションを鳴らしながら走り子どもや家族に挨拶)、スポーツジムはオンラインでエクササイズのクラスを開放、などなど次々色々なアイデアが出され、SNS上で共有されています。
また、風邪をひいてもマスクをする習慣がありませんので、マスクをしている人は見かけません。元々、咳やくしゃみをする際は、肘の内側で口を覆うのがマナーとされているので、そうなのかもしれません。
経済への影響も大きく、対応策として、日本では現在特別融資や助成金などの施策が打ち出されています(下記パンフレットをご参照ください)。しかし、特に中小企業への影響は計り知れず、より大胆な施策が望まれます。
〈パンフレット〉
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf?_fsi=3OmqgmE2


2020年4月の金言

2020年04月02日

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