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Vol.121 2022年1月号

2022年01月05日

新年明けましておめでとうございます。
本年も皆様のお役に立てるよう一同精進いたしますので何卒よろしくお願いいたします!

【河合由紀子のちょっとイイ話】
皆様、昨年はどのような年でしたか?そして今年はどのような年にされたいですか?
2019年終わりから始まった新型コロナウイルスのパンデミックにより、なかなか明るい話題を見つけにくい世の中ですが、一つでも何か良いことのある一年にしたいと思っています。
新型コロナウイルスとの戦いも早いもので2年を超えました。昨年にはワクチンが開発されその接種が進む中、各国の特徴がよく表れたと思います。今月はアメリカと日本でのワクチン接種の考え方やプロセスの違いについて考えてみたいと思います。
日本はワクチン接種の開始は他国に後れをとっていたものの、接種が開始されるとあっという間に70%を超え、私がこの文章を書いている12月第3週時点で78.2%となっています。一方、接種開始時期の早かったアメリカでは同日現在でも61.6%となかなか数字が伸びません。
人と違っても気にしないアメリカ人と、人と同じことで安心する日本人の特徴がよく表れていると思います。アメリカでは接種したい人はさっさと接種してしまっていますので、残りの人たちは接種したくない人たちです。その人たちにワクチンを接種してもらうためにテレビでCMを流したり、接種していなかったために身内を亡くしたひとの話をニュースで取り上げたりしていますが、なかなか数字は思うように上がらないようです。一方日本では、ワクチンに対するデマなどが流れてもなお、短期間での素晴らしい接種率が達成されています。アメリカでは世間話の中でワクチンを接種しているかどうか聞かれたときに、接種していない人が「していない」と言っても、それを聞いた人の反応はあまりなく、「そうなんだ」程度です。同じことが日本であった場合どうでしょうか?「どうして打たないの?」の反応が普通ではないでしょうか?この感覚が接種率を高くしているといえると思います。
また、ワクチン接種に至るまでのプロセスも両国の特徴がよく表れていると感じました。アメリカではワクチンが接種できる体制は政治の力で早く整えられ、接種する際の手続きもいたって簡単で、丁寧な説明などもなく、例えば副反応については「パンフレットが置いてあるから、自分で取って読んでおいてくださいね」程度です。これに対し、日本ではワクチンを接種するための体制づくりに時間がかかっていたように感じました。接種券を発行したり、どの自治体にどれだけ配布するかで混乱したりといろいろありましたが、接種が開始されれば当初混乱していても現場での改善が進み、丁寧でスムーズな運営がなされていました。
どちらが良いとか悪いとかいうことではありませんが、日本の強みは現場力だと改めて感じました。日本には本当に素晴らしい中小企業がたくさんあります。その中小企業が大企業ではできない産業の隙間を埋めることにより、国全体としての力があるのだと思います。そして、弊社はその力の発展に貢献していける組織であり続けたいと思います。

2022年が良い年になりますように!!


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