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経営サポート隊通信
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Vol.99 2020年3月号

2020年03月02日

肌寒さが残りますが

草木も芽吹きの準備を始め春ももうすぐそこですね。

それでは、今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】(『致知』2020年2月号)

今月は、北海道と沖縄でそれぞれ小売業を展開するセコマ社長丸谷氏とリウボウホールディングス会長糸数氏の対談から抜粋してご紹介します。共に事業を承継し、大手に負けない独自路線を開拓し、年商1千億円を超える規模の事業に成長させている両氏の対談には様々なヒントがあります。
糸数 丸谷さんがシティバンクからセイコーマートに移られたのはどういうご縁だったのですか?
丸谷 銀行時代の先輩がセイコーマートに勤めていまして、後継候補として以前から誘われていたんですよ。50を過ぎたら地元に戻ろうと思っていたこともあり、創業者の赤尾昭彦と会ったんですけど、彼の考え方に非常に感銘を受けて入社を決めました。
糸数 どんなところに感銘を受けましたか?
丸谷 たくさんありますが、何よりも小売の発送じゃなかったということですね。ある時、面白いことを言いましたよ。「丸谷さん、クロネコヤマトって小売業だよね」と。「いや、あれは物流業じゃないですか」と返すと、「いや、そうなんだけど、よくよく考えると、代引きっていうのは物を渡してお金をもらうよね。これは小売業じゃないか」と。
糸数 鋭い洞察力ですね。
丸谷 それで私は、小売業の根幹はいかに物流させるかだと思ったんです。特に我々は60坪くらいの小さいお店で、しかも物流距離が長いですからね。(中略)効率的に届けることが売ることに直結する。モノを売ることはモノを届けることに等しい。これはすごく肚に落ちました。(中略)』
その後、2013年にリウボウホールディングスの社長に就任した糸数氏が当時の様子を語ります。
糸数 その時、百貨店は4年連続赤字で、しかも転がるように業績がマイナスになっていたものですから、既に行政からイエローカードを突き付けられていたんです。(中略)「友の会」の運用をやめてもらうと共に、全国の百貨店で使える共通商品券の対象からも外すと。これって百貨店を閉めろと言っているようなものですよね。それで全社員を集め、いま我が社は相当の危機にあるんですよ、とにかく1円でもいいから黒字にならない限り存続できませんよ、と伝えました。まず感じたのは、毎年毎年同じような営業展開ばかりやっていて変化が全くないんですよ。この時代に新しいことを取り入れず旧隊依然としたままでは、当然お客さんは来ません。(中略)既存の業務を「磨く仕事」と「変える仕事」に分け、ベテラン社員には「磨く仕事」を、中堅若手社員には「変える仕事」をしてもらい、業務のあり方や生産性を根本的に見直したんです。社員のみならず取引先にも協力してもらい、1年で8千万円ほどの黒字を出すことができました。』
ほかにも、興味深い話がたくさん出てきています。ご興味のある方は弊社までお知らせください。全文をお渡しいたします。


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