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経営サポート隊通信
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Vol.98 2020年2月号

2020年02月03日

2月になりました。

寒い季節ですがいかがお過ごしでしょうか?

それでは、今月も経営サポート隊通信を

元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

「今まさに私たちは激動の時代を生きている。」毎日の生活の中で具体的にそう感じられることはあるでしょうか?大抵変化の中にいるときにはそれに気づかず、後になって「ああ、あの時そうだったんだな。」と気づくのではないでしょうか?

近年の急速な変化は様々ありますが、大きな変化としては、インターネットの普及により情報へのアクセスが簡単になったこと、一方で膨大な情報が手に入るようになったことにより、その中から欲しかった情報や正しい情報を得るために苦労するようになったことが挙げられるのではないでしょうか。他にも、インターネットの普及により、規模の大小にかかわらず、事業をしている人は世界とのアクセスがしやすくなったということも挙げられると思います。

今月は『マッキンゼーが予測する未来(ダイヤモンド社)』の中から、インターネットを活用し、活用されていなかった人材の発掘に成功した例をご紹介します。

『ニューヨーク州のブルックリンに創設されたeコマースを行うエッツィ社は、技術を活用して新たな労働供給源を開拓し、競争力のある事業を創造し、技術変化やグローバリゼーションのためにいったんは淘汰された伝統的な生産・処理業務に、給料を支払い始めることができた好例を示してくれる。エッツィ社は、手作り商品を売る昔ながらの市場の復活をコンセプトとしている。2009年から利益を計上し始めた同社は、100万人の売り手にウェブ販売店を提供しており、売り手はアイテムごとに20セントを支払えば、店舗を開設して自作の手工芸品を販売できる。そうした手工芸品には、手染めの枕カバーや、チベットのボヘミアン風革製ブレスレットなどがあり、世界中の顧客に販売されている。13年にエッツィ市場での総取引高は14億ドルとなり、前年の63%増を達成した。だが金額よりももっと重要な点は、エッツィ社がそれまで眠っていた人間の工夫、手作りの技術、起業家精神といった人材資源を顕在化し、活用する場を創り出したことである。エッツィの売り手のおよそ70%は、伝統的な意味でのフルタイムの職には就いていない。13年に、エッツィ社は工芸品起業家プログラムを立ち上げ、慢性的に非完全雇用状態であった人たちに、自分たちの持つ工芸品製作スキルを補完的所得に変換する機会を与えたのである。エッツィ社の成長により、非完全雇用となっている人たちが持つ才能の秘められた可能性が実証されたといえる。同社のアメリカのサイトでの売り手の約88%は女性であり、この比率は、労働力市場に参加している女性比率が57%であることを考えると、非常に高い。』

エッツィ(Etsy)をウェブで検索してみると、様々な分野の商品が出品されています(手作りのものばかりでも無いようですが)。発想次第で、プラットフォームを作り、世界中から少しずつの労働力を集めて新しい大きな事業を生み出すことができる時代だということですね。


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