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経営サポート隊通信
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Vol.104 2020年8月号

2020年08月03日

8月になりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

今月も経営サポート隊通信を元気にお届け致します!

 

【河合由紀子のちょっとイイ話】

今月は、先日たまたま目にした記事をご紹介したいと思います。

日経ARIAの「人生はいつもクラッシック」という特集で見つけたものです。“クラッシック音楽を愛する各界のリーダー層が自身にとって忘れられない一曲と共に人生を語る”という内容なのですが、蓑田秀策さんという方が語られていた内容が印象に残りましたので、その一部を抜粋してご紹介します。蓑田さんは、みずほ銀行役員を経て、現在“一般社団法人100万人のクラッシックライブ”を設立され、代表理事を務めておられます。

私は、人生は400メートルトラックを走るようなものだと思っています。生まれて最初の20年ほどは、学校で勉強という名の直線距離をひた走り、大人になる準備をする。ここで成績がいいからといって、そのまま人生を一番で走り通せるとは限りません。社会に出て行く最初のカーブをうまく曲がりきれない人も中には出てきます。

ひとまず社会に適応できた人は、10年くらいかけて必死に仕事を覚えます。そしてこの道でやっていこうと思い定めたときに、次の直線が始まります。よりよい銀行員になろう、もっとビジネスで成功しようと一心に上を目指す。これが50歳くらいまで続きます。世間が「この人はどんな人か」ということを見るとき、大体この直線で成果を上げたかどうかで判断します。でも、人生はここでは終わりません。

成功した人もそうでない人も、次のカーブを曲がらなくてはいけない。それは、一線を退いていくというカーブです。ものすごく成功して偉くなった人が、往々にしてこのカーブをうまく曲がりきれないということが起こります。「俺は大会社の社長だった」という人が、町内会で無意識のうちに横柄な態度を取って「おかしな人」と思われてしまったり、大変なお金持ちになった人も、お金があり過ぎて何をしていいのか分からなくなってしまったりするんです。

一線を退くカーブを曲がった先には、人生最後の直線が待っています。今までの直線には、いい成績で卒業するというゴール、仕事で成果を上げるというゴールがありました。でも最後の直線の先にあるのは死だけ。そこをいかに走るかが、人生の豊かさを決めるのではないか。』

人生の局面を考える際に、とても分かりやすい考え方だと感じました。今、自分は人生のどんな局面にあるのかを考えることは、これからの10年、5年、1年で何をしていくかを選択する際に重要な要素になると思います。目の前のことに、一生懸命取り組むことはとても大切ですが、少し立ち止まり、人生を俯瞰することで、これからの方向性を大きく変化させることにつながるかもしれません。

 


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